クラウンモデル ELEX9のトリガープル改善
●1. はじめに
クラウンモデルのELEX9は10禁の電動ガンで、
・安い
税抜き5800円(いつものAmazonで5500円で購入)
・超軽量 586g
・超小型 535mm/303mm(ストック折り畳み時)
・実銃のフルサイズ
グリップは少し太め、体感でソーコムと同じ位かな…子供は厳しいんじゃないかな。
・上部と右側に20mmレール搭載
・純正のゼンマイ式200連マガジンがある。
・威力が低いので気軽に撃てる。
といいとこばかりのELEX9だが、トリガープルがかなり重いという欠点がある。正直、大人の私でも使ってると手が痛くなる。
今回はこのトリガープルを軽量化するカスタムを行ったので、その方法を解説する。
●2. 用意するもの
本体と軽い引きバネ
引きバネは和気産業のSR-721を使う。
工具類
・プラスドライバー #1と#2
・ピンセット
・シリコンスプレー
●3. 分解
分解ができれば組み立てもできるという理論があるが、今回は組み立てが圧倒的に難しいので、分解の手順は下で解説する組み立て方法を参考に逆の手順で行うとよい。実は最初の組み立てに3時間かかっている。
●4. 引きバネの比較
左が今回のバネ、右が純正のバネ
右の純正バネは無理やり引っ張って自由長を伸ばしてトリガープルを少し軽くしたものだが、まだ重い。
バネ / 線径 / 外径 / 自由長
今回 / 0.4mm / 5mm / 20mm
純正(実測) / 0.67mm / 5.88mm / 20.01mm
トリガープルを軽くするため、線径の細い物を選んだ。
2つ繋げて引っ張った写真。今回のバネの方が伸びているので、今回のバネの方が柔らかい事が分かる。感覚だと4倍位軽い。
●5. 組み立て
さぁここからが大変だ。気合い入れて行こう!
分解したところ。部品数は少ない。
まずはトリガーに今回のバネを引っかける。
白い部品の上に軸のバネが乗るようにする。これにより白い部品が下側に動く力が働く。
バネの反対側を本体の突起に引っ掛ける。この時、トリガーを斜め上に上げると引っ掛け安いです。
こんな感じで引っ掛かる。
次にこの部品を
本体の電池部分に固定する。この手順を忘れて次に進むとここまでやし直しになるので忘れずに。
チャンバーの横の足のような部分にビスを2本差し込んでおく。
白い部品を上に引っ張りながらメカボックス(以降メカボ)を入れる。
このように白いパーツがメカボックスの上にきたら
白いパーツを指で内側に押して
このように内側に移動する。
ダメな例は白いパーツの先がメカボの黒いパーツの下にきている。
次に黒いトリガーの端を透明なメカボの出っ張った部分にスライドして差し込む。これに気が付くのに2時間位かかった。これを行わないとビスでメカボを固定したときにトリガーがまともに動かなくなる。最後の上蓋も閉まらない。この時、白いパーツがメカボの黒いパーツの下に行かないようメカボを傾けながら行うとよい。下に行ったらやり直し。あと、トリガーの滑りを好くするため、トリガー回りにシリコンスプレーをかけておくと良い。
そのままメカボを下に押す。
次にこの部品を
バレルに入れる。ここでは全く固定されない。
次に指の先の部品を右に押しながら更にメカボを下に押す。
この部品は左右に凹があり、本体側には左右に凸があるので、上のように押すと凹凸がはまる。
これでメカボが入った。ここまでくると銃が自立するので少し作業しやすくなる。
メカボの透明な突起を横から見て
本体から上にはみ出していなければOK。はみ出していたら、上で説明した「チャンバー横の凹と本体の凸がはまっていない」か「トリガーの端とメカボの出っ張り部分が差し込まれていない」か確認する。
あと、この時点でトリガーが正しく動くかも確認する。
次にこの部品を
ビスでチャンバーの上に固定する。
チャンバー横の2つのビスも固定する。
この2つのビスで
メカボの後側を固定する。
ビスがモーターの磁石にくっつくので、このようにピンセットでビスを持って本体の穴に入れてから、ビスを回すとやり易い。
固定したところ。
最後の3本のビスで
ここと
ここを固定する。
これでカスタム完了!
後は通常分解の手順で組み立てるだけ。
上蓋の絵を見ながら電池をセットする。
本体の後ろに上蓋を引っ掛けて
前のボタンを押しながら上蓋を下げて
カチン!っと音がしたら
完成!
●終わりに
と言うわけで、ELEX9のトリガープル改善の解説でした。組み立ての部分が今までカスタムしてきた銃の中で一番大変だったと思う。解説もね。ELEX9のトリガープルが重いと思った人はこれを参考にトリガープルを改善してみては如何でしょう。またよろしくお願いします。